卒園式の謝辞で悩んでいる人はいませんか?文例を利用しながら書き方と読み方をマスターしましょう!
謝辞とは「感謝の気持ちを述べること」です。誰が誰に対して感謝するのかというと、保護者から園長先生をはじめとした先生方へです。加えて地域の方々へのメッセージも加えるといいでしょう。あなたは保護者の代表という立場であることを忘れてはいけません。「毎日子どもたちのお弁当をつくってくれたお母様方・・・」と言うとおかしいですね。保護者が保護者をねぎらってはいけません。自分で自分をほめることは日本では好まれません。オリンピックでメダルをとった有森裕子(女子マラソン)選手はスポーツ選手だから許されるのですね。ちなみに有森選手は1996年のアトランタ大会で銅メダルを獲得!「自分で自分をほめてあげたい」という言葉は当時の流行語となりました。・・・・脱線しました。謝辞とは「園児たちへのお祝いの言葉ではない」ということです。園児には自分の子どもが含まれると思います。親が人前で自分の子どもを祝うのもおかしいなと思えればこのミスマッチには気づくのではないでしょうか。卒園式でテンションが上がる気持ちは分かりますが、あくまでも先生への感謝にとどめておきましょう。最近では「謝辞」ではない表現も見られます。「感謝のことば」「保護者代表あいさつ」など分かりやすい表現をしているところもあるようです。
その場で考えて謝辞を述べることができる人は少ないでしょう。まずは紙におとしておきましょう。書く内容にこまったら「保育園(幼稚園)でのエピソード」を書いてください。行事表をてもとにおきながらエピソードを思い出してください。園児と先生との触れ合っている姿を思い出し実況中継してください。それを箇条書きしていきます。行事は「入園式」「運動会」「おゆうぎかい」「おとまり保育」などたくさんあると思います。何個は箇条書きがたまったら、よこに自分の感想を書いていきましょう。文例、「おゆうぎかい」で先生が熱心に指導してくれた。・・・はじめは右も左も分からない園児たちは、先生の熱血パワーですばらしい「おゆうぎ」が出来るようになった。親してはここまで熱心に指導してくれた先生をみたことがない。こういうメモを増やしていきましょう。その箇条書きから数個選んで、文章にしてください。いきなり文章から書くのはむずかしいという方にはお薦めの方法です。「箇条書き⇒文章」の流れです。一般的な感謝のあいさつよりも、実際に体験していることを話すことで
聞いている人(園児、先生、保護者)も感情が入れやすいでしょう。
簡単に三段構えでいきましょう。あいさつ(季節のあいさつなど)⇒エピソード⇒しめ(あなたの名前,日付など)「あいさつ」ではあなたがどんな立場でこれから話すのかを宣言しておきましょう。文例「保護者を代表いたしまして述べさせていただきます。」「エピソード」ではあらかじめ箇条書きしたリストから好きなものを選んでください。
謝辞のなかで一番重要なところなので選択には時間をかけてください。「しめ」では先生への感謝を述べてください。文例「ここまで園児がたくましく成長できたのは先生のご指導ならびに地域の方々のあたたかい協力があってのものです。大変ありがとうございました。」卒園式は旅立ちの儀式です。それは別れの日でもあります。「お別れの名残おしさと園児たちの旅立ちを祝う言葉」を一言加えてもいいかもしれません。さらに卒園式に参加してくれた地域の方々への感謝の言葉も忘れてはいけません。
謝辞を暗記する必要はありません。紙を見ながら読むのがふつうです。読むときは下を見すぎないように読めばいいのです。下を見ていると声が響かなくなりますのでご注意ください。読むときには一か所ばかりを見ないで全体を見るようにしてください。歌手の美空ひばりさんは一曲を歌う間に観客席を端から端へ見渡したと聞いたことがあります。